2006年07月31日

「孤虫症」真梨幸子



孤虫症

たまたまどっかのサイトで夏のホラー特集とかいって紹介してあったのでうっかり読んでみたが、気持ち悪いだけだった。がっかり。
いや、こういうタイプの話が好きな人も多いのかもしれないけど、私はどうにも生理的に合わなかった。残念。何というか女性の描く陰な女と相容れないみたい(^-^;;)ネガティブな思考や描写ってイラついてしまうので…
どちらかというと怪談的ホラーではなくハリウッド的ホラーです。(なんじゃそら^0^;;)
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2006年07月20日

「砂漠」伊坂幸太郎



砂漠
しつこく伊坂幸太郎(笑)
”砂漠”(=社会?)に出る前の”オアシス”(=大学)での出来事を綴る青春小説…って感じですか。私の大好きなサン=テグジュペリの「人間の土地」が背景に流れてる感があって(実際文章のあちこちで引用もされている)嬉しかった。実際側にいたらすっごい鬱陶しくてイヤだろうなと思われる西嶋も読み進めていくとだんだんイイ奴に思えてきたり(笑)超能力は付け足しみたいな気もするけどそんなことも普通にひっくるめて爽やかに楽しめるかと。

余談だが「人間の土地」は中学の頃冬休みだかなんかの感想文の宿題の課題で、本は買ったもののほったらかしで提出日の朝出掛けに玄関で後ろの解説だけ読んで即席で書いたにも関わらず先生に大絶賛されて(^-^;;)ものすごく申し訳ない気分になり、改めてちゃんと本文読み返したところその素晴らしい話にガツンとやられて大感動したという思い出が…はは。
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2006年07月14日

「死神の精度」伊坂幸太郎



死神の精度
そしてまだまだ伊坂幸太郎。死神さんのお仕事を追った短編連作集。面白かったー!やっぱ伊坂さんはええのぉ〜(しみじみ)
映画『ベルリン天使の詩』で天使さんたちは図書館に集ってましたが、この本の死神さんたちはCDショップに集います。「ミュージック!」とうきうきする死神さんはラブリー。それ以外はまったく感情を出さず(ってゆーかないのか)淡々と人間と関わっている(=仕事してる)設定も秀逸。こんなに感情がないのにストーリィはしみじみ感動的。
ラストは、前述の『ベルリン天使の詩』で人間になった天使の視界がカラーになる感動を彷彿させました。ええ話じゃ( ̄▽ ̄)

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2006年06月29日

「魔王 」伊坂 幸太郎



魔王
そして引き続き伊坂幸太郎。これもハズさなかった。すごい。タイトル秀逸。
一人の若き政治家によって日本が変えられようとしている時、ある兄弟がそれぞれの立場からそれに立ち向かう…みたいな説明が書かれていたけどそれもちょっと違うような…(^-^;;)難しい。
憲法改正とか日米関係とかいろいろリアルタイムな話題が出てきて、それこそ自分達はこんなにも危うい場所に立っているのだと気づかせながらも、その実でもやっぱりそんな遠い話より明日の自分のことが気がかり、なんてそういう大衆の愚かさというか哀しさが漂ったりもして決して明るい話ではないのに、読後に残ったのは何処までも続く青い空と飛ぶ鳥で、それはそれは清々しい気分だったりする。
個人的には9条は改正したらアカンと思うけどね。1回プチ改正したら後はどうとでもなし崩しだろうから。消費税だって初めて導入された時はあんなに大騒ぎしたのに5%に引き上げられた時はそれほどでもなくあれ?いつの間にと思ったくらいで、きっとこれからもどんどんあっさり上がるよ。そんなもんだよ。人に委ねちゃうのは楽チンだけど後が恐いよね。

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2006年06月20日

「陽気なギャングの日常と襲撃 」伊坂 幸太郎



陽気なギャングの日常と襲撃
こないだ映画化もされた「陽気なギャングが地球を回す」の第2弾。初めは個別で話が進む。あとがきにもあったけど、どうやら最初はそれぞれのショートストーリだったらしい。でもやっぱりこの4人は4人でつるんでこそでしょ!というわけで後半は例の如く皆で大騒ぎ(?)な展開となったようで。いや、伊坂さん、それは正しい!(^0^)もぉめっさ楽しかったです!1000円でおつりがきちゃうっていうのにこんなに楽しませていただいてありがとう!って感じ(笑)
今回は4人だけじゃなくて響野さんの奥様も大活躍(?)。いいなぁこの人(^-^)間抜けな誘拐犯たちも良かった。

今のトコ伊坂さんの本でハズしたことなし!

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2006年03月15日

「私が彼を殺した」 東野圭吾



私が彼を殺した

また微妙に待合せの時間が空いたので加賀刑事のシリーズを購入、読了。
とある有名作家がこれまた有名な女流詩人と結婚することになる。その式の前日に作家の家に一人の女性が現れてその後自殺する。そして式の当日、教会で作家本人が殺される。自分を捨てた男を道連れの無理心中なのか?
…とゆーわけで、事件に関わる3人の人物の視点から語られる形式で話は進む。最後に犯人が明らかにされていないので「どちらかが彼女を殺した」と同じように不完全燃焼気分(^-^;;)
袋とじの解説を読んだ限りでは犯人は奴しかいないと思うのだが…う〜ん気になる(笑)

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2006年03月10日

「フランチェスコの暗号」(上巻) イアン・コールドウェル/ダスティン・トマスン



フランチェスコの暗号 上巻

恩田さんの「小説以外」で紹介されていた本シリーズ。
しかし挫折(^-^;;)上巻はとりあえず頑張って読んだけど、とうとう入り込めなかった。何だろう。まずいかにも翻訳っぽい文章に馴染めなかった。それとも原文がこういうテンポというか言い回しなんだろうか。そのためどうにも波に乗れず、私としたことが何度も睡魔に襲われて(笑)結局内容が上手く掴めず、暗号の謎も追うことが出来ず仕舞い。断片的な謎は面白そうだったんだけどなぁ〜残念。またいつか挑戦してみよう…あはは〜

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2006年02月08日

「風精の棲む場所」 柴田よしき



風精(ゼフィルス)の棲む場所

再び柴田よしき。「風精」→「ゼフィルス」です。浅間寺先生とサスケが登場とのことで読んでみる。サスケ、今回はしゃべりません(笑)
浅間寺先生が、ファンの女子高生から村祭りで舞を奉納するので観に来て欲しいというメールを貰い、京都の奥地にある風神村へと赴く。この村は何故か地図に載っていなくて、村も人も昔懐かしい風情で溢れていた。そんな村祭りの前夜、奉納舞いの通し稽古中に舞手である少女の一人が殺害される…てな感じ。
ミステリというよりはファンタジーで最後は「そうきたか」と思ったけど読後感は悪くない話であった(^−^)

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2006年02月05日

「探偵倶楽部」 東野圭吾



探偵倶楽部

急遽待合せの時間が延びた為、時間潰しにさらっと読めそうな短編ということで購入。直木賞受賞したんで東野さんの本は各種平積みされていてよりどりみどり(笑)
いわゆるセレブな方々だけの依頼を受ける会員制探偵倶楽部。スマートな男性と女性の探偵さんが出てくるようだったので、アガサ・クリスティの「パーカー・パインの事件簿」みたいなのをちょっと想像していたのだが、依頼人を幸せにさせるパイン事務所と違って探偵さんの仕事は調査して悪事を暴くみたいなところがあるので根本的に違うのであった…探偵倶楽部の方々は要所要所で登場するだけで、依頼人側のストーリーが進んでいく形。「暴く」と書いたけどよくある探偵さんのように謎解きして犯人はお前だ!となるわけでもなく、その仕事ぶりはとってもクールであくまでも調査でありそこには一切の感情は差し挟まず、調査結果は依頼人に委ねる。当初の目的通りさくさく読めて充分楽しめた作品。

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2006年02月02日

「天使の耳」 東野圭吾





短編集です。加賀さんは出てきません(笑)
交通事故にまつわる小話が6つ入ってます。これはどれもかなりハイレベルでお勧め。さすが東野さん!というどんでん返しもあって面白いです。個人的には「捨てないで」が終わりがとても小気味良くてお気に入り(^−^)

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2006年01月31日

「13階段」 高野和明



13階段

友達が絶賛していたのでちょっと読んでみた。「ちょっと」読むような話ではなかったが(^−^;;)
傷害で仮釈放中の青年と刑務官が記憶喪失の死刑囚の冤罪を晴らすという仕事を引き受けるわけなんだけど、そのストーリィ云々よりも今の刑法の矛盾点とか死刑制度の問題とかそういった重いテーマが全体的に暗雲立ち込めている感じ。個人的には人を裁けるのは人だけだと思うし、今の法の下では被害者よりも加害者の方の人権ばかりが保護されていて腹立たしい限りで人の命を奪った者はその命で贖うべきと思うわけだけど、例えば昨今増えている高齢者夫婦による介護疲れからの連合いの殺害みたいに何ていうか殺す側もある意味被害者だったりする場合もあるわけで、じゃあ何処まで情状酌量の余地があるかというとそこはぱっきり線引き出来ないあたりがこの死刑制度を難しくさせているわけで…はぁ(´〇`)極めてデリケートな問題だわな。それにつけてもパン屋、開いて欲しかったな…

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2006年01月28日

「眠りの森」 東野圭吾





完全に読む順番間違ったよ(T-T)最初からこういう順番で読んでいればダメージ(?)も少なかっただろうに…なまじっか加賀さん♪モードになってから読んだもんだから「卒業」に引き続き衝撃波Σ( ̄□ ̄‖)
あ、でもストーリー自体は「卒業」よりずっと良かった。かなり完成度高い作品ではないでせうか。愚かで哀しい犯罪ではあったが。
バレリーナってやっぱり何か別世界の人ってイメージがある。加賀さんじゃないけど、人生賭けられる夢があるというのは幸せなんだろうけどある意味不幸でもあるのね〜。







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2006年01月27日

「卒業 雪月花殺人ゲーム」 東野圭吾





今更ですが直木賞受賞おめでとうございます(^−^)
…で、何でいきなりこんな初期の作品かというと。昨年後半ちょっと東野さんにハマっていろいろ読みまくったのだが「どちらかが彼女を殺した」と「嘘をもうひとつだけ」で加賀刑事に惚れ(笑)最近友達が彼が出てくるものをリストアップしてくれたのでウキウキと「んじゃまずは学生時代の話とやらを♪」と思ったわけだ。で、1ページめ。
「君が好きだ。結婚して欲しいと思っている」
なんですとー!Σ( ̄□ ̄‖)
いきなり冒頭で大打撃を受けてもうた…まだ先は長いというのにおいらはものすごぉ〜くブルーな気分で読み進めていくことに(T_T)いや、東野さんが悪いわけでも話がツマンナカッタわけでもないんだけどどうにも最後までドンヨリ感は拭えず仕舞い。スマン。いやしかしやはし刑事さんになってからの加賀さんが好き、かな〜あはは(^0^;;)







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2006年01月24日

「ゆきの山荘の惨劇」 柴田よしき



ゆきの山荘の惨劇

猫です。猫探偵です(笑)「桜さがし」の浅間寺先生が出てるようだったんで読んでみたからびっくり(^−^;;)いや、浅間寺先生も勿論事件の謎解きはするんだけどね。でも真相?は猫が解明するってゆーか、でも猫だから人にはその真実は伝わってなかったりもして…こういうのもアリなんかとちょっと複雑な気分。
作家友達の結婚パーティということでド田舎の山荘に作家さんや編集さんが招待されるのだが土砂崩れが起きて陸の孤島と化してしまったところに事件が起きて次々と被害者が…といった話。ミステリ的にはノーコメント。猫、語ります(笑)飼い主と全然心通じ合ってないのに結構いい関係を築いてるあたり笑える。でもステキ。個人的には浅間寺先生の犬がお気に入り(^−^)
それにしても「激流」って柴田さんだったよね?って思うほど軽い話の本が続いている…次は何にしよう…

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2006年01月17日

「桜さがし」 柴田よしき



桜さがし

そしてやっぱり柴田よしきさん(笑)中学時代同級生だった4人の男女&先生の京都を舞台にした青春ミステリー(?)。ま、それほどミステリではなく爽やかな青春小説って感じかな。桜とか祭りとか四季折々の素敵な京都満載で「そうだ、京都行こう」って思わず新幹線に乗ってしまいそう(^−^;;)
それにしても大学、辛うじて高校の友達なら大人になってからも交流あるけど中学の同級生とここまで仲良いってのは珍しいのでは。(…と書いて気がついたがそういえばうちの相方は中学時代の友人達と毎年新年会やら何やらとこの小説の4人のように集っているんだった。ちなみに彼らも4人だが残念ながら全員男だ)
閑話休題。
ちなみにこれは連作短編でとても読み易い。そして読後感も爽やかで気持ちいい←これ大事!そしてやっぱり…「京都行きたーい!」(爆)

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2006年01月13日

「残響」 柴田よしき



残響

続いて同じく柴田よしきさん。たぶん当分この方の本になるのでは(笑)
過去にその場で話された言葉や音が聞こえてしまう…といってもいつもではなくてある条件下においてのみでそしてそれを自分でコントロールできるわけでもない、という正直自分にとって迷惑極まりない力がある女性が主人公。本人が望むと望まぬとに関わらずその力が事件の解決の手助けになってってしまい、まぁそれが彼女の不幸にも繋がるのだけど。でもいくつかの事件とともに、そういった過去の残響を打ち払うように彼女も強く生まれ変わっていくので読後感は良かったです。彼女が歌い手さんだっていうのもいい感じ。歌は空気を振動させて周りの人にわかり易く波動を送れるから。

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2006年01月11日

「クリスマスローズの殺人」 柴田よしき



クリスマスローズの殺人

実は年末に同じく柴田よしきさんの「激流」を読んでえらく気に入ってしまい、今ちょっとハマってます(笑)
ところでこの話は「Vヴィレッジ」という特殊な設定があってどうやらその村の人たちの話があるらしい。しまった。そっちから読めばよかった(>_<)失敗。
ま、そんなわけでどんな特殊な設定かと言うとヒロインを始めこの村の人々はヴァンパイアなのだ。んでもって変身能力があるヴァンパイアもいたりするわけ。なので空飛べちゃったりするからトリック的には掟破りだったりするんだけど物語としては面白かったです。しかし初めて読んだのが「激流」だっただけにギャップが(^−^;;)でもこういうのも好き(笑)

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2006年01月09日

「天使の屍」 貫井徳郎



天使の屍

先日に引き続き貫井徳郎さん。これは長編でちょっとやるせない読後感でございました。しょんぼり(;_;)
いきなり中学生の息子が近所のビルから飛び降り自殺してしまいます。で、寝耳に水な息子の自殺に当然納得いかない父の、その理由を探す日々が始まるわけです。
それにしてもやっぱり自殺しちゃった息子自身が言っていたように「死ぬ気になれば何だって出来る」のに残念だ。結局死んだ理由なんて生きてる人のためのもんではないでしょうかね。残された人が納得したいために必要なんではないかと。


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2006年01月07日

「プリズム」 貫井徳郎




プリズム


「小学校の先生が自宅で亡くなる」という事件を生徒や保護者や同僚などそれぞれの視点からそれぞれの知り得る情報を元に真相を探るといったオムニバス。なので、各々にとっての「真相」が描かれていて最終的に明確な答えが出ているわけではないので私なんかはちょっと肩透かしされた感じで不完全燃焼なのだけど、スタイルとしては面白いと思った。ま、最後のお父さんの推理は行き過ぎで子供にやらせなくてもいいんじゃないの?(^-^;;)と思ったけど。私的には事故に1票(笑)

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